不動産のことを調べていると、「リフォーム」「リノベーション」という言葉をよく耳にするかもしれません。
同じ意味なのかなと考えてしまいがちですが、実は2つの意味は全く異なります。
リフォーム・・・老朽化した建物を新築に近い状態に戻す
リノベーション・・・既存の建築物に大規模な工事を加え、価値を高める
ここでは「リフォーム」「リノベーション」の違いについてご紹介します
リフォームとリノベーションの違い
リフォーム
一般的に「リフォーム」とは、英語では「reform」日本語で改善・改良を意味し、老朽化した建物を新築の性能に戻すという意味で使われます。
長期にわたり住んでいますと、冷蔵庫や家具の設置跡、経年劣化によるフローリングや壁紙の損傷、水廻り関係の老朽化は避けられません。
このように、損傷したり、老朽化している箇所を直したり、新しくしたりすることを指し、フローリングや壁紙の張替、キッチン・バスルーム・トイレの新調などがリフォームに該当します。
工事の規模も比較的小規模で期間も短期間で終了します。
リノベーション
次に「リノベーション」ですが、既存の建物に大規模な工事を加え、新築の状態以上に価値を高めたりすることをいいます。
英語では「renovation」日本語で修復・刷新を意味し、現在のスタイルに合わせて間取りを変更しデザイン性や機能を向上させることを表します。
LDKをより広くするために、仕切りの壁をなくしたり、水道管や排水管の変更などがリノベーションに該当します。
大規模な工事のため、工事期間も長くなります。
最近では、建物の内装や壁をすべて取払い、スケルトン状態にしてからリノベーションする「フルリノベーション」の人気が高まっています。
リフォームのメリット・デメリット
メリット
その１
リノベーションに比べて工事の規模が小さいため短期間で工事が終了します。（長くて約1ヶ月程度）
その２
工事の規模が小さいためリノベーションほど多額の費用がかかりません。
その３
間取りや配管の変更がないため入居後もスムーズに過ごせます。
デメリット
その１
リフォームは設備の交換や内装の工事が主な内容になりますので、できることが限られます。
その２
リフォームした箇所としていない箇所の違いがわかり、全体の統一感は失われます。
その３
リノベーションに比べ選択肢が少ないので、設計の自由度は低くなります。
リノベーションのメリット・デメリット
メリット
その１
ライフスタイルに合わせて住居を作り替えることができるため、自分好みのデザインに仕上げられます。
その２
物件を探す時にリノベーションを想定して探すことで物件の選択肢の幅が広がります。
その３
築年数の古い物件をリノベーションする事で、物件の資産価値が高まったりします。
デメリット
その１
大規模な工事のため工事期間が長くなるため、実際に暮らし始めるまでに時間がかかります。
その２
修繕箇所が大規模になれば、その分工事範囲が大きくなりますので、工事費用も高くなります。
その３
工事期間中は仮の住まいが必要になるため、その資金も必要になります。
このようにリフォームは、工事期間も短く、費用も安く済ませられます。反対にリノベーションは工事期間が長くなり、費用も高くなります。お住まいの改修をお考えの際は、部分的な改修をされたいのか？全体的な改修を必要とされてるのか？よくお考えください。
リフォーム・リノベーションの施工事例
リフォーム・リノベーションの違い、メリット・デメリットについてご紹介させていただきました。
現在のお住まいで、「水廻りだけ交換してほしい」「築古物件なので大規模な改修をしたい」などのご希望のある方は、ぜひリフォーム・リノベーションをご検討してみてください。
弊社の営業スタッフが、リフォーム・リノベーションにかかる費用、流れや進め方なども含めきめ細かく対応させていただきます。
施工事例のページもございますので、是非ご参考にしてみてください。